Friday, May 13, 2011

南相馬市民 生の声 毎日配信中

USTREAM いっとこ/南相馬チャンネルで南相馬市民の生の声を毎日配信しています。

イオン南相馬ジャスモールから生中継です。
マスコミでは絶対に流れない、市民の本音の声です。
子どもたち、親子連れ、そしてボランティアも時々出演しています。
南相馬で頑張って生活している人たちの声をぜひとも聞いて下さい!

Thursday, May 12, 2011

相馬野馬追 ~南相馬原町~


相馬と言えば相馬野馬追という1000年も続く神事が有名だそうです。
(すみません。名前は知ってましたが詳しくは知りませんでした。)
国の重要無形文化財に指定され、毎年7月23・24・25日に行われ、大勢の観光客で賑わうそうです。
ところが、今回の震災と原発事故で、その開催に黄信号がともっています。

この野馬追、その名の通り、馬が活躍するのですが、その数500頭余。
相双地区(相馬・双葉地区の総称)だけでなく、遠方からも馬が参加するのですが、今回の震災でかなりの馬に犠牲が出ているとのこと。

永く続き、地域の誇りである伝統行事が今年開催できるかどうか、今真剣に話し合われています。

そんな中、原発20キロ圏内の南相馬市小高区などに取り残されていた馬が先日28頭、無事助け出され、同市内の馬事公苑に移されたとのことでした。

町の人たちは、なんとかしてこの「野馬追」を開催したいと願っています。
ボクがボランティア活動で接した町の人たちも、是非見に来て下さいとおっしゃいましたし、ボランティアも「野馬追をやるのなら、ボランティアはみんな観に来る」と意気込んでいました。

祭事を行うには、かなり金銭的負担もあり、かなりの困難が伴いますが、この町の誇りといえる伝統行事を何とか絶やすずに続け、地域の再興の足がかりになればと願わずにいられません。

ポスターを買うことでも町の人を元気づけることができるはずです。
ご関心のある方は是非、ご購入していただき、被災地南相馬を励ましてください。



商店街に掲げられた野馬追旗
普段この時期には掲げられないと地元のボランティアが言っていた。
原発事故や津波に負けないという原町の人の意気込みの表れかと思います。


原町の南にある野馬追祭場地
競馬場のような広大な敷地 特に被災した様子はない。
7月はここが大勢の観覧客と馬たちで埋まることを願います。

Monday, May 9, 2011

希望のこいのぼり 南相馬市原町区















瓦礫野原になってしまった南相馬市原町区の海岸地域。
そんな中、こどもの日を控え、「こいのぼり」が泳いでいました。
どういう理由で掲げられたかわかりませんが、ボクは「希望のこいのぼり」と名付けました。
大勢の方が亡くなり、いまだに苦しんでいる人がいる中、被災地の子ども達には元気に育ってほしいとの願いが込められていると信じてやみません。

南相馬 原町市内

原町の中心部は、海岸部を除き見た目平穏そのもの。
時折壁が崩れたり屋根にシートがかかっていることはあるモノの、特に大きな障害はないんです。
でも、人が少ない。理由は下に書いたとおり。

それでも連休に入った後、人は戻ってきています。
地元資本のスーパーがGW入ってすぐに、そしてヨークベニマルが5/4に
さらにイオンショッピングセンターが5/6に再開店しました。

コンビニも時間制限でやってます。ホテルも開いています。銭湯もやっています。
レストラン、飲食店も開いているところが増えてきています。
これから人が戻れば、もっと開いているところは増えるでしょう。
















自衛隊の車。こんなに沢山の自衛隊を見たのは初めて。
ほかに車が少なかったから特に目立った。















原町ボランティアセンターに掲げられた生活情報。
開店している店やホテルの情報が掲示されている。



セブンイレブン
セブン-ナインサーティで営業していました。
窓には、「がんばろう 南相馬」の文字が。

















地元スーパーのフレスコ
いち早くオープン(しかし4月末)し、地元の人で賑わっていました。
また、5/6に再開店したイオンショッピングセンターではネットテレビ「いっとこ 南相馬チャンネル」による市民のインタービューも収録されてました。南相馬市民の生の声を聞くことができます。

南相馬の状況 原発事故の影響

自然災害の地震・津波に加えて、原発事故の被害も受けている南相馬市
原発20キロ圏内は警戒区域として立ち入り禁止に
原発20-30キロ圏内は一時は屋内待避となり現在は計画的避難区域・および避難準備区域となっています。また、30キロ圏外でこれらの区域に含まれない地域もあり、市域が見えない「壁」により分断されています。津波被害と闘っている宮城県や岩手県の被災地と異なり、放射能そして風評被害(←これが一番問題)とも闘わなければならないのです。

そのため、一時80%を超える市民が市外に脱出してしまい、ゴーストタウンのようになってしまいました。
4月末になり、半分近く戻ってきましたが、小高区を中心とした原発に近いエリアでは被災しているしていないにかかわらず、未だ自宅に戻ることもできません。
それ以外の地域でも夜になると電気がついていない建物も多く、まだまだ、時間がかかりそうです。
実際にはここ南相馬市の環境放射線計測値は5月当初でおよそ0.5マイクロシーベルト/時
内陸部の福島市や郡山市の1/3程度となっています。これは、空気の流れや地形によるものだそうで福島第一原発からの距離の割に低い値となっています。















国道6号線を原発20㎞境界方面に向かう
車はほとんど走っていない。















国道6号線 20キロ圏内の検問
通常の車は通行禁止
富山県警が警備していた
装備は通常装備















別の道で撮影
手前が20㎞圏外 向こう側が20キロ圏内
手前は見た目普通に暮らしている人がいて、花壇の手入れをしていた。
向こう側は立ち入ることさえできない。
この差はいったい何なのか、考えてしまう。















警戒区域に被災者捜索に向かう自衛隊のバス。
隊員は全員「白装束」





























全村域が計画的避難地域に指定された飯舘村
原町から車で20分くらい
5月末までに村外へ避難しなくてはならない。
「沈黙の春」みたいな村になっちゃうのだろうか・・・。
悔しいだろうな・・・きっと。

南相馬の被災状況

GWに福島県南相馬市でボランティア活動をしてきました。
活動終了後に撮った被災地の写真です。
海岸から遠いところで4キロ近くまで被災しています。















海岸から4キロ近く流された船たち





























海岸近くは壊滅状態
















橋の上に打ち上げられた大木
















ねじ曲げられ倒れている高圧線の鉄塔















海岸線から500メートル以上打ち上げられたテトラポッド
















消防団の消防車輌も被災































無数の車がくしゃくしゃの状態















集められた瓦礫の山 奥は原町火力発電所

Sunday, May 1, 2011

福島県南相馬市ボランティア情報

一昨日より福島県南相馬市に来ています。
他の被災した市町と同様、沿岸部の被害は凄まじいもので、海岸から三キロ以上のところまで津波が押し寄せて船が流されてきており、まっさらになった大地をみて背筋が凍る思いがしました。
しかし、原町(中心部)は時折塀や屋根が崩れているところはあるものの、外見的には支障がないようです。ガス電気水道といったインフラも問題ありません。
大型スーパーもあり緑も多く、すてきな町だなぁと思うのですが、とにかく人が少ないです。
理由は原発事故の影響で市民の多くが市外へ避難していたから。

そういうわけで、夜も暗く、津波被害がない市中心部の民家の明かりも半分くらいしかついていません。
歩いている人も少なめで、自衛隊や警察、そして復興工事やボランティアの他県ナンバーの車が目立っています。
原発が近く、立ち入り制限区域、津波被災地域、通常生活ができる地域などが混在する複雑な地域ですが、放射線量は中通りの郡山市や福島市などよりも低いくらいですが、やはり影響は避けられないようです。
しかしながら4/29からは地元スーパーもオープンし、徐々にではありますが、生活が戻ってきています。
一部コンビニも時間制限でオープンし、ホテルも営業しています。
営業再開するレストランも増えてきて、連休あけには大手系のスーパーも再開します。銭湯や日帰り温泉もオープンしてます。

僕は市内に二つあるボランティアセンターのうちの一つ、南相馬ボランティアセンター(原町区)に登録し活動してます。(もう一つは鹿島区ボランティアセンター)
ゴールデンウイークということもあり1日250名を超えるボランティアの皆さんが集まりました。
1500名を超える石巻などと比較すると、少ないかもしれませんが、市民の多くが市外へ避難していたこともあり、まだニーズが少ないことやつい先日まで原発30キロ圏内で屋内退避指定になり、屋外活動が制限されていたのも理由かと思われます。

現在は屋外活動も開始になり、連休中の混乱を抑えるため新規ボランティア受付を停止している石巻市などと異なり、県外や新規ボランティアも受け入れています。(5/1現在)

活動内容は泥だし、瓦礫の撤去や支援物資の仕分け、遺留品の洗浄、ボランティアセンター運営手伝いなど色々あります。屋内活動もあります。

毎日ボランティアの受付は朝9時から、新規ボランティアは受付、ボランティア保険の有無を確認後、名札を記入し、オリエンテーションを受け、その後ニーズの中から希望する活動内容を選びます。二回目以降は、オリエンテーションはありませんから、早いです。作業によってはセンターで待機することもあります。
活動に必要とされる人数がそろったら、グループをつくり活動場所へ徒歩または乗り合わせで行き、活動します。
作業完了はだいたい午後4時。センターに戻り報告して解散です。

今後、市民の皆さんが戻ればニーズも増えてくると思われますが、連休あけにボランティアが減るとその対応が難しくなると思われます。

原発事故の影響が心配かと思われますが、勇気あるボランティアさんに是非とも参加していただき、町の復興を支援していただくとともに、原発事故で生活が複雑になってしまったこの町の現状を見ていただきたいです。
なお参加される場合、事前に南相馬ボランティアセンターのサイト
http://ameblo.jp/minamisoma-svc/
をチェックし、くれぐれも自己責任での参加をお願いします。
南相馬へは、仙台から1日一本バスがでています。
自家用車の場合は、福島市から県道12号か少し遠回りになりますが国道115号で相馬市を経由して入れます。なお県道12号は放射線量がやや多い飯舘村を経由しますので、今後の情報に注意してください。
宿泊についても南相馬ボランティアセンターのブログに記載があります。