一昨日より福島県南相馬市に来ています。
他の被災した市町と同様、沿岸部の被害は凄まじいもので、海岸から三キロ以上のところまで津波が押し寄せて船が流されてきており、まっさらになった大地をみて背筋が凍る思いがしました。
しかし、原町(中心部)は時折塀や屋根が崩れているところはあるものの、外見的には支障がないようです。ガス電気水道といったインフラも問題ありません。
大型スーパーもあり緑も多く、すてきな町だなぁと思うのですが、とにかく人が少ないです。
理由は原発事故の影響で市民の多くが市外へ避難していたから。
そういうわけで、夜も暗く、津波被害がない市中心部の民家の明かりも半分くらいしかついていません。
歩いている人も少なめで、自衛隊や警察、そして復興工事やボランティアの他県ナンバーの車が目立っています。
原発が近く、立ち入り制限区域、津波被災地域、通常生活ができる地域などが混在する複雑な地域ですが、放射線量は中通りの郡山市や福島市などよりも低いくらいですが、やはり影響は避けられないようです。
しかしながら4/29からは地元スーパーもオープンし、徐々にではありますが、生活が戻ってきています。
一部コンビニも時間制限でオープンし、ホテルも営業しています。
営業再開するレストランも増えてきて、連休あけには大手系のスーパーも再開します。銭湯や日帰り温泉もオープンしてます。
僕は市内に二つあるボランティアセンターのうちの一つ、南相馬ボランティアセンター(原町区)に登録し活動してます。(もう一つは鹿島区ボランティアセンター)
ゴールデンウイークということもあり1日250名を超えるボランティアの皆さんが集まりました。
1500名を超える石巻などと比較すると、少ないかもしれませんが、市民の多くが市外へ避難していたこともあり、まだニーズが少ないことやつい先日まで原発30キロ圏内で屋内退避指定になり、屋外活動が制限されていたのも理由かと思われます。
現在は屋外活動も開始になり、連休中の混乱を抑えるため新規ボランティア受付を停止している石巻市などと異なり、県外や新規ボランティアも受け入れています。(5/1現在)
活動内容は泥だし、瓦礫の撤去や支援物資の仕分け、遺留品の洗浄、ボランティアセンター運営手伝いなど色々あります。屋内活動もあります。
毎日ボランティアの受付は朝9時から、新規ボランティアは受付、ボランティア保険の有無を確認後、名札を記入し、オリエンテーションを受け、その後ニーズの中から希望する活動内容を選びます。二回目以降は、オリエンテーションはありませんから、早いです。作業によってはセンターで待機することもあります。
活動に必要とされる人数がそろったら、グループをつくり活動場所へ徒歩または乗り合わせで行き、活動します。
作業完了はだいたい午後4時。センターに戻り報告して解散です。
今後、市民の皆さんが戻ればニーズも増えてくると思われますが、連休あけにボランティアが減るとその対応が難しくなると思われます。
原発事故の影響が心配かと思われますが、勇気あるボランティアさんに是非とも参加していただき、町の復興を支援していただくとともに、原発事故で生活が複雑になってしまったこの町の現状を見ていただきたいです。
なお参加される場合、事前に南相馬ボランティアセンターのサイト
http://ameblo.jp/minamisoma-svc/
をチェックし、くれぐれも自己責任での参加をお願いします。
南相馬へは、仙台から1日一本バスがでています。
自家用車の場合は、福島市から県道12号か少し遠回りになりますが国道115号で相馬市を経由して入れます。なお県道12号は放射線量がやや多い飯舘村を経由しますので、今後の情報に注意してください。
宿泊についても南相馬ボランティアセンターのブログに記載があります。
No comments:
Post a Comment