5日間の短い活動の中で、市民、ボランティアなど沢山の方々に会い、僅かながらですが、色んな声を聞きました。
そんな中で、印象に残ったものをいくつか紹介して南相馬市原町ボランティアセンターでの活動報告とさせていただきます。
託児所にやって来た子ども連れのお母さん。
「旦那がね、原発行ってんの。危ないけど、このままだと子どもたちが可哀想だからってね。」
毎日ボランティアをやっている地元の高校生
「(原発事故のため高校が休校扱いになって)自分の通ってた高校は、私立なんで、仕方なく通信に編入しました。だけど、通信高校では目指していた工業科の色んな資格は取れんっす。」
託児所にやってきたお母さん
「本当は、外で思いっきり遊ばせたいんだけどね・・。外はやっぱりアレだから・・・。」
ボラセンの職員さんがオリエンテーションで
「ボランティアさんの活動は、被災された方のあくまで側面的支援です。」
泥出しを行った家のご主人が帰り際に笑いながら
「あと、2年くらいしたら、是非遊びに来てやって下さい。多分、それまでには綺麗になっているでしょうから。」
遺留品洗浄をやりながら泣きそうになっているボクを見た他のボランティアさんが
「考えちゃダメだ。考えると誰だって泣きたくなるから。」
泥出しを行った家の家主さんが、海を指さし、
「ここから海が見えることがなかった。ここから海まで2キロ離れているけど、ここから先の集落は全滅さぁ。」
遺留品洗浄の現場でボランティアさんが
「人が幸せに生きてきた証だもんな。なんとか持ち主に返してあげたいよ。」
瓦礫除去中に、山のように積み上げた瓦礫の山を見てボランティアさんが
「津波の威力も凄いけど。人の力もバカにできんよ。」
お邪魔したお宅で、手伝いに来ていたご親戚の方が休憩中に
「腹一杯食べて、精一杯頑張ろう!」
支援物資を手渡した老夫婦が
「野菜は本当に助かるねぇ。」
被災された方が、仲間同士で仮設住宅の申し込みの話になったときに
「仮設って言ったってね・・・。電気代や水道代は(自宅と合わせて)2件分払うことになるんでしょ・・。それは負担になるからねぇ」
福島県内から参加しているボランティアさんが
「全国の人がこうやって福島を応援して集まってくれているのは本当にありがたい。これからは地元の自分たちも頑張らんと。」
津波に浸かり、泥だけになった田んぼに生えているネギのことを家主さんに尋ねたら
「そのネギは、津波前から生えてるやつよ。強いもんさ。」
ボランティア活動を行っている横で、捜索活動を行っている自衛隊の人にお疲れさまですと声をかけたとき
「(無言で敬礼)」
毎日父親と一緒にボラセンにやってくる女性が
「親子揃ってボランティアなんて、ちょっと照れくさいんですけどね・・・。」
作業していたボランティアさんが
「一人で来たって、大したことないけれど、やらんよりはいいでしょ。」
一緒に活動したボランティアさんが
「婆ちゃんの家が20km圏内にあるんです。生きている間に、自宅に帰らせてあげたいなぁと思ってんですけどね。」